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藍ニュース(2013年12月1日号)

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会員41人・約150点を展示!
特設コーナーでは諸先生方の作品も!!

 六百年の歴史を持つ由良川藍を復活させて31年目、同好会発足19年目の作品発表会も今年で18回を数えます。「種からまいて染めまで」を活動の原点に、今年も技法の学習や研究を重ねて歩んで来ました。 一人ひとりの会員が自分の求める藍をめざした、一年の活動の総集編がこの発表会です。
 今年は毎年恒例の絞り学習はもちろんのこと、新しい技法として、ローケツ染や、藍型染め作家の内藤先生を迎えての40日間の講習会で学んだ作品など新しく挑戦した作品が並びます。また、東北大震災で大きな被害を受けられた岩手のみなさんとの交流も深まり、「まつり」に続き今回も支援コーナーを設ける事ができました。さらには、今年の活動の中で交流が深まった内藤先生や斎藤先生、更には、同好会産みの親とも言うべき徳島の高田先生ご夫妻と三先生方の作品を一同に見ていただける発表会を開くことが出来ました。


内容ゆたかな作品並ぶ!!
遠くは栃木・和歌山・愛知から
入会数か月の新入会員の作品も

 毎年3月になると、希望者の方々に無料で藍の種を送る活動をしてきました。全国47都道府県に由良川藍の花が咲く様になった今、今年は、〝真壁藍〟の伝統を引き継ぐ宇都宮の地で活動の鈴木さんが「藍の生葉醗酵煮染め」の作品を出品。また、愛知・和歌山の地で「種からまいて染めまで」を追求し、お仕事を持ちながらも作品づくりに努力してこられた遠山さん・前川さんからの出品。 一方、この秋入会されたばかりの岩田・竹下のお二人も基礎の絞りを学びながら処女作を出品。由良川藍が全国に広がりを見せる実績を見ていただけるすばらしい内容の発表会となりました。
 18年間の着実な歩みの中で成長してきた同好会員の心を込めて作った作品です。由良川藍ならではの美しい色、本物の藍の奥深さを楽しんでいただきたいと思います。


福知山市役所玄関に
大きな由良川藍のれんが掛る!!

 〝由良川藍〟を復活させた当初から「藍で町おこしを!!」と、城下町福知山の商店街を「藍のれんの町」にと塩見市長・中村市長に要請し、自治会長さん達にも呼びかけた活動が、やっと松山市長の「町づくり」計画に取り上げられ、補助金もつき「藍のれん」が町のあちこちに掛るところまで来ました。「旅館協会」では十数軒が協会として事業に参加、広がりが進んできています。そんな中、市役所玄関に「由良川藍のれん」が掛る事になり、市の要望を取り入れた「お城」と「おどり」と「市彰」の入った巾4.5メートル・高さ1.2メートルの大きなのれんを同好会として制作させていただくことになりました。
 会員の協力を得て、10月から下絵・型彫・糊置き・染めへと、発表会の作品づくりの合間を縫って、全力投球で制作が進んできています。来春1月には市役所の玄関にお披露目されます。同好会18年の活動・研究の集大成の作品となります。乞うご期待です。(作業にご協力下さった会員さんを紹介します。間島明美・塩見美智子・塩見美智代・横山安希子・足立律子・花城正明・花城マサ子・福田圭子・塩見敏治・塩見勝美)


東北大震災被災地
岩手県障害者支援グループ訪問の旅
報告会を開きました 11月29日

 すでに11月号のニュースで概要はお知らせしましたが、11月29日に作品発表会の準備終了後、会場を浅草家の二階に移し、テレビ画面に旅の写真を映しながら、お二人から報告を聞くことができました。
 訪ねられた三つの施設とも〝藍の育て方・すくものつくり方〟を説明。岩手の地で藍を育て、自分たちで藍染めをしたいと強い関心が寄せられました。私達のお手伝いできることで〝おおつち〟の「おばちゃんぐるーぷ」のみなさんの夢実現に向けた心づよい報告会となりました。



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